「金持ち父さん、貧乏父さん」を読んでみて -金持ち父さん側の【リスク・欲望のワナ】もよ~く考える必要があるという話。

 

ロバート・キヨサキ氏著の「金持ち父さん、貧乏父さん」という本がありますね。多くのシリーズが出版されています。

私自身、ロバート・キヨサキ氏の本は、基本的に、恐らく最初期の書「金持ち父さん貧乏父さん」しかしっかりと読んでいないのですが・・・

僭越ながら、本書で書かれている主旨について書かせて頂こうと思います。

それは。

金持ちは、「お金がお金を生み出すこと」を知っている、すなわち、資産(=利益を生み出すもの:株、証券、不動産、ビジネス)を持つことが大切であり、そのためにはファイナンシャル・インテリジェンス(=お金の知性)を持つことが大切。

ということかな、と思います。

もちろん、きわめて単純化した表現です。

一方、貧乏人というより、ほとんどの一般の人は、「お金のために働く」すなわち会社などに勤め、給料を得ることが重要だと考えている。

働き続けることで給料が上がるのだけれども、そうなると、より大きく立派な家、家財、車などを購入してしまうため、支出も増えていく。

そうすると、より一層多くの収入を求めて働くようになる。

というループ(ラットレース)にハマってしまっているのだ、と言います。

要するに、一般の人々は、お金が無くなる/無いという恐怖から働くのですけど、一旦給料がもらえ昇給していくと、今度は欲望が頭をもたげ、欲望を満たすため、次々とモノを買ったりする、ということです。

そうですね。

その通りだとは思います。

今日、このような論調はよく耳にしますけど、ロバート・キヨサキ氏は、かなり前からこのような主張をされていたのですね。

フランスの経済学者:トマ・ピケティ氏が言われているように、ここ300年、金持ち(=資産を持つ人)と一般人の格差が広がり続けていることそのものを、キヨサキ氏は仰られているのです。

それならば、「金持ちになるためにしっかりと投資をしていこう!」と考えるのが流れなのかな、とは思いますが・・・

本書を読んでいて思ったのが・・・

金持ち側にも「資産を形成するためのリスク」と「欲望のワナ」があるのに、それが十分に言及されていないなぁという点です。

資産を形成するためにはリスクを取れ、と言いますが、特に先行きが分からない昨今、いや、ロバート・キヨサキ氏の時代も含め、

身の丈をはるかに超える投資を行った際、失敗するとスッカラカンどころか、一生をかけても返済しきれない負債を追うこともあり得るのです。

ロバート・キヨサキ氏だけではなく、あまたの投資本・金融本では、儲かった時のことのみ言及され、リスクの説明が不足しているなぁと思えます。

※もちろん、中には堅実な投資を謳った良心的な本がありますよ!

 

そのようなリスクの話に加えて、もっと重要なのが、

金持ち=資産家の側にも、一般人が次々と良いモノを買ってしまうことと同様に、「欲望のワナ」が待ち受けているということです。

それは、「より早く資産を増やしたい」「もっと多く儲けたい」「もっと楽して儲けたい」などの欲望のことです。

投資の世界には、——さらにリスクの大きな投機と呼んだ方が良いと思いますが—— 一般には考えられないほどの利益が上がる商品が溢れています。

普通ではない利益を得るということは、損失の可能性・リスクも高まるし、損失額も半端ないことが多いのですけど、そういうことはそれ程語られていなかったりします。

そんな危ない商品が溢れた世界へ、欲望のカタマリとなった状況で参入すると・・・

カモられ、行くところまで行ってしまう危険があるのではないかとも思います。

 

さて、ここからは思い切り私見ですが・・・

まあ、私自身は、貧乏父さんのメンタリティが多々あるのかも知れませんし、リスク回避的過ぎるのかも知れませんけど・・・

もっとモノが欲しい、もっと資産が欲しいといった欲の中には、「周りへの見栄」「過度の承認欲求」のようなものが潜んでいるのかも知れないなぁと思います。

自分にとって大切なものは何か? 本当に必要なものは何か?ということをしっかりと振り返ってみることこそ、欲望のループ・ワナに陥る前に歯止めをかける有効な施策となるのではないでしょうか。

そのためには、金銭面に限って言えば、自分はどんなモノに支出しているのか?現状を知り、自分や周りの大切な人のため(=見栄、承認欲求のためではありませんよ)に必要なモノは何で、どの位支出すればいいのか?を見極めることの方が大切なのではないかなぁと感じます。

もちろん、本書で言及されているファイナンシャル・インテリジェンスを高めることは、一般の人々にとって極めて大切です。今でもジリジリと格差が広がっていますし、知っていることで助けになる知識が多々あるからです。

 

まとめます(私見を大いに含みます)。

本書「金持ち父さん貧乏父さん」は、金持ち/一般人の構造(=ファイナンシャル・インテリジェンスの一部です)について知ることができ、十分に参考になりました。

一方、金持ちの条件=資産形成に向けて進むには、リスクや金持ち側の欲望のワナに対する説明が不足しているとも思います(ロバート・キヨサキ氏の他の本には言及されているのかも知れませんが、ちょっとわかりません。すみません)。

また、現実的な面では「ラットレースを抜けるためにはまず、自分にとって大切なもの・必要なものを見極めること(=支出マネジメントです)」、および「投資については、その先にワナがあることも知っておき、余裕資金で行う」のが良いのかな、と思いました。

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