マインドフルネスについて体系的・理論的にわかる「おすすめの書」! ウ・ジョーティカ師の【自由への旅】

 

今、巷でちょっとしたブームの「マインドフルネス」

今回は、その源流ともいえるウィパッサナー瞑想(今まで私は、ヴィパッサナーと書いてきましたが、本書に習いウィパッサナーと書かせて頂きます)について、理論・実践とも詳しく書かれたおすすめの書、ウ・ジョーティカ師による「自由への旅: 「マインドフルネス瞑想」実践講義」をご紹介します。

 

まずは、ウィパッサナー瞑想とは?

上座部仏教=テーラワーダ仏教で伝統的に実践されている瞑想法のことです。

マインドフルネス瞑想は、このウィパッサナー瞑想から教義色を除き、現代風にアレンジしたものです。

※本書の中で「マインドフルネス」という言葉は、「常に気づいている状態」といったニュアンスでも使用されています。

 

そして、この本の著者であるウ・ジョーティカ師とは?

ミャンマーのテーラワーダ仏教の僧侶です。

元々ふつうに家庭を持ち、お子様もいらっしゃったようですが、出家して今に至られているようです。

また現在も、西洋の文化圏の国々などで瞑想指導を行われています。

このため、世俗的な生活におけるマインドフルネスを実践するうえでの課題にも精通されていますし、哲学や自然科学的な視点でウィパッサナー瞑想を語ることができるという点で、私たちにもたいへんに分かりやすい書となっています。

ちなみに、訳者の魚川祐司氏は、以前私のブログでもご紹介した「仏教思想のゼロポイント」などの本を執筆されていて、現在も東南アジアの国で瞑想修行をされている方です。

 

さて、この本の素晴らしい点を3つ挙げさせて頂きます。

1つ目は、瞑想の実践方法について詳細に語られていることに加え、観察の瞑想によって至る「洞察智」について詳細に語られている点です。

観察することで至る世界(洞察智など)が体系的に書かれていないと、実践する意味を感じにくいため、ありがたいのです。

 

2つ目は、瞑想するにあたっての「準備の大切さ」がしっかりと語られている点です。

要するに、「瞑想をする時間だけが瞑想ではない」ということですね。

もっと言うと、瞑想という行為(手段)は、時間を区切って行うものではなく、全生活が「瞑想的である」ということです。

ここで言う「瞑想的」とは、行為的な意味ではなく、全生活を、洞察智を得て涅槃に至るという目的にかなったものにしようという意味です。

もちろん、全員が出家・修行するわけではないので、厳密にすべてを実行せよとということではありません。

瞑想(というか修行)が深まるにつれ、段階的(ある時は「一気に」かもしれません)に全生活が瞑想的になっていくということであり、その道筋が示されている点が秀逸であるとも言えるでしょうね。

う~ん、言葉での表現が難しい・・・表現しきれない。

 

3つ目は、(冒頭の文とやや重複しますが、)その親近感です。

本書は、オーストラリアで行なったリトリート(瞑想合宿)に先立って、参加者に全体像を把握してもらうために行なわれた「連続講義録」です。

前述のとおり、ウ・ジョーティカ師には、俗世間で勉学に励み家庭を持った経験があり、そして西洋文明の国で行なった講義(英語)であるという点から、西洋文明に親しんできた私たち日本人にもたいへんに親しみやすく分かりやすい内容となっているのです。

 

今回は、本書の概要と言うか、背景的な点や特長について語らせて頂きました。

その具体的内容については、またの機会に抜粋して取り上げさせて頂くとして・・・

単なる技術論を超えたウィパッサナー瞑想について、その目的を踏まえ、体系的に書かれた本書「自由への旅: 「マインドフルネス瞑想」実践講義」は、ご興味を持つ方におすすめですよ!

 

 

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