Yoichi Tsuganiのフロー日記

紫原明子さんの【家族無計画】での(仮)というコンセプトが面白そうですね!

time 2017/10/11

 

アマゾンで、家入一真さんの本の書評を読んでいる時のことだったと思います。

家入一真さんと元ご夫婦だった紫原明子さんも本を出版されていることを知り、「お~、これは読んでみたい」と思い手に取ってみたのが、今回ご紹介させて頂く「家族無計画」です。

 

本書は紫原さんの半生の話から始まります。

学級委員長タイプであり、人から「選ばれたい」願望が強かったけれど、実は選ばれる人って学級委員長タイプでなく、ちょっと抜けたところのある人だったと気付いたという学生時代。

そんな疑問を持ちながら学生生活を送る中で、インターネットにハマり、家入一真さんと出会い、高校卒業後すぐに結婚

一真さんの起業を支えつつ、出産、上京、やがて東京の味を覚えて家に帰って来なくなった夫と別居して離婚シングルマザーとして現在に至るという半生が、ユーモアたっぷりに分かりやすい文章で綴られています。

そして後半半分は、そんな生活を通して、夫婦とは?家族とは?子育てとは?子どもとの対話とは?などなど等身大の一女性が思ったこと、感じたことがエッセイとして書かれている、そんな本ですね。

 

さて、そんな本書の中で特に印象に残った章を取り上げさせて頂きます。

それは「決めごとはすべて(仮)でいい」というです。

この章では2つの面白く興味深いことが描かれていました。

それは。

池袋にある「メゾン青樹・ロイヤルアネックス」というマンションでのお話です。

何でもこのマンションって、入居時に部屋の壁紙を自由に選べる「壁紙カスタマイズ」や、入居者の希望に応じて部屋をリノベーションできる「オーダーメイド賃貸」などのサービスがあり、とても人気が高いそうです。

このマンションの、どんな点がすごいかと言うと・・・

3年間で入居者10組が結婚し、11人の子どもが生まれたという点なのです。

都心のマンションというと、隣は何する人ぞ?という感じですけど、このマンションには明らかに横のつながりがありますね。

では、何でこのマンションが「横のつながり」を生み出したのか?

それは、壁紙やリノベーションなど、家のインテリアにこだわる人は、よその家がどうなっているか関心を持ち、人を家に招き入れるのが好きだったり、実際に人の家に行ってみる人が多かったりするのです。お互いに行き来するうちに当然、親しくなりますよね。

今では、レンタルパーティールームや屋上ガーデン、敷地内に飲食店、コワーキングスペース、幼児施設なども作られているようです。ますますコミュニティとして発展しているのです。

「結婚や出産って伝染するんです」とオーナーが仰るように、そんなコミュニティーから生まれたカップルが次々と結婚、出産されているのです。

そして次にこのマンション、先述の「壁紙カスタマイズ」や「オーダーメイド賃貸」により、未婚のカップルにとっては、その後結婚して家を建てる時の「予行演習」ともなり得たりします。

また、このマンションの飲食店、コワーキングスペース、幼児教室については、マンションの住人以外も利用できる開かれた施設であり、前述の住人同士が行き来できる環境ということと合わせて考えると、「家の中」と「家の外」が融合したような住環境だったりするのです。

要するに、プライベートな空間である家の中に、家族以外の人が出入りすることで、家の中に程良い緊張感が生まれ、そのような家族とのつながりにより、家の外の世界には親しみや安心感が増すという環境なのです。

ずっと狭いコミュニティの中にいることによる、マンネリ化や閉塞感を軽減するために、適度に外とつながった環境という言い方もできるでしょうね。

 

そんな環境から紫原さんは、住まいに限らず、結婚も仕事も恋愛も家族も「仮」という環境を適用すればいいのではないかと着想されます。

このマンションのあり方を見て、人生での多くの決断に対し、うまくいかないとすぐ自己責任を問われる現代社会において、もっとゆる~く、半分だけ決断するという考え方を、着想されたのですね。

まあ、着想というよりは、普段紫原さんが働かれている環境などが既に「仮」といえる環境であり、マンションの話をきっかけに、表現する「ことば」「コンセプト」を見つけられたといった感じです。

この(仮)という考え方は、よく家に遊びに来る友人なども加えた薄くて大きな家族(仮)だったり、もしかしたら子育て(仮)なんてのもあり得るのではないかと仰っています。

特に地方コミュニティに見られるような、しがらみの多い環境ではなく、家族というガチガチのしばりでさえなく、緩やかにつながり、あらゆる決断に余白を残す(仮)の生き方とも言えますね。

 

この章を読んでみて、このコンセプトに関し、失礼ながらまだ、紫原さんの中で完全には煮詰まっていないような感があり、少々話の論旨がつながりにくいなぁ、と思ったのですけど・・・

それはともかく、このコンセプトって、今始まり広まりつつあるとも言えそうな面白いコンセプトだなぁと思います。

こんな感じで、いろいろと興味深く読ませて頂きました。

家入一真さん関係の話ということだけでなくても、興味深く読み進められる本だと思います。

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