数多くの「池上彰さん」の本から【おすすめ本】をご紹介します! ー経済、宗教、歴史、教養などー
テレビなどで大活躍の池上彰さんは、驚くほど多くの本を出版されています。
これまで私は、そんな池上彰さんの本を何冊もご紹介してきましたが、今回は読んできた本の中で、特に良かった本をご紹介させて頂きます。
※今後も良い本に巡り合えたら、随時更新していきます。
それでは始めます。
まずは、池上さんが比較的初期に書かれた日本・世界の現代史本「そうだったのか!」シリーズです。
現代史って、案外学校でも詳しく学んでいません。
そんな現代史について、私たちがよく知っている事件などを含め、かなり詳しく書かれており、なおかつ分かりやすくておすすめですよ!
【そうだったのか! 現代史】
【そうだったのか! 現代史パート2 (集英社文庫)】
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これら2冊は、第二次世界大戦後から現在までの世界現代史について書かれています。
高邁な理想と思うようにならない現実のギャップがテーマとなっています。また、何度も同じような歴史が繰り返されていることを、つくづく感じます。
Kindle版の「現代史」では最新情報が加筆されているようですね。
そうだったのか!現代史関連の詳しい記事についてはこちらとこちらです。
【そうだったのか! 日本現代史】
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こちらは、第二次世界大戦後の日本現代史について書かれた本です。
政治的な世界を中心に取り上げられていますが、労働争議、公害などの重要なトピックスも取り上げられている点が素晴らしいですね!
こちらの本も、初版は、池上さんがまだNHK在社時に執筆されています。
そうだったのか!日本現代史の詳しい記事についてはこちらです。
【そうだったのか! アメリカ】
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我々とは全く違った基盤を持つ連合国家「アメリカ」について、多様な側面から解説されています。特に、アメリカにはキリスト教が深く根付いていることに気づかされます。
執筆に6ヶ月かかったそうですよ。
そうだったのか!アメリカの詳しい記事についてはこちらです。
【そうだったのか! 中国】
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共産党一党による政治体制のもと、資本主義を取り入れるという不思議な構造(社会主義市場経済といいます)を持つ国:中国の現代史ですね。中国成立の歴史、課題などについてよく分かります。
そうだったのか!中国の詳しい記事についてはこちらです。
ここまで「そうだったのか!」シリーズを5冊ご紹介しました。
これらの本は、1冊の本の執筆に時間がかかっているからか、情報の密度が高いように思います。読み応えがあり、全体を俯瞰するために良い本ですよ!
※最近の多作な池上さんの本は、密度では劣るかも知れませんが、多分野横断的、実務的、統合的な傾向があります。
【池上彰のやさしい経済学 (1) しくみがわかる 】
【池上彰のやさしい経済学 (2) ニュースがわかる 】
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数ある池上彰さんの経済学本の中でのおすすめ本です。
2011年夏に、京都造形芸術大学で行なった集中講義「経済学」がもとになって出版されました。授業の内容は、テレビ東京系列やBSジャパンで放送されたようですよ。
1冊目が「(経済の)しくみがわかる」で、2冊目が「ニュースがわかる」です。
池上さんらしく、数々の具体例を交えながらも、マクロ経済学、ミクロ経済学で使う経済学用語も出てきます。
本書を読めば、新聞の経済記事が読みやすくなりますよ!
【池上彰の「経済学」講義1 歴史編】
【池上彰の「経済学」講義2 ニュース編】
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こちらも、池上さんの経済学本の中でのおすすめ本です。
2014年前期、愛知学院大学で行われた「経済学特講」を元に、2017年2月までのニュース項目を踏まえ、加筆修正されて出版されました。
2冊構成となっており、1冊が歴史篇で、もう1冊がニュース編です。
こちらの本は、経済学用語があまり出てきません。「経済学は現場を離れて存在する学問ではないこと。日々の生活に密着したもの」と捉え、まとめられた本です。実学的です。
【おとなの教養 私たちはどこから来て,どこへ行くのか?】
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池上さんが選んだ「現代の教養7科目」について目次から抜粋してみましょう。
第一章 宗教――唯一絶対の神はどこから生まれたのか?
第二章 宇宙――ヒッグス粒子が解き明かす私たちの起源
第三章 人類の旅路――私たちは突然変異から生まれた
第四章 人間と病気――世界を震撼させたウイルスの正体
第五章 経済学――歴史を変えた四つの理論とは?
第六章 歴史――過去はたえず書き換えられる
第七章 日本と日本人――いつ、どのようにして生まれたのか?
特に、宗教、宇宙、人類の旅路(起源)、経済学、歴史については大いに賛成ですね。
これに加えて、最新の物理学や心理学辺りがあると、「自分を知る」という問いのために有効ではないでしょうか。
【世界を変えた10冊の本】
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世界に影響を与えた10冊の本を、池上さんが選定・紹介された本です。
10冊の本とは次のとおりです。
第1章 アンネの日記 :アンネ・フランク
第2章 聖書
第3章 コーラン
第4章 プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神 :ヴェーバー
第5章 資本論 :マルクス
第6章 イスラーム原理主義の「道しるべ」 :サイイッド・クトゥブ
第7章 沈黙の春 :レイチェル・カーソン
第8章 種の起源 :ダーウィン
第9章 雇用、利子および貨幣の一般理論 :ケインズ
第10章 資本主義と自由 :フリードマン
です。
こうしてみると、宗教が世界に影響を与えてきたこと、そして今も影響を与え続けていることを深く実感します。また、池上さんらしく、経済に関する本も4冊ピックアップされています。
ちなみに私は、これら10冊の本で、完読したものはほぼないですねぇ。部分的に読んでいたリ、読んでいて途中で挫折した本はありますけど・・・
まあ、そんなもので良いのかな、と思います。興味ある本はあるので、時間ができたらいつか読んでみたいと思います。
世界を変えた10冊の本の詳しい記事についてはこちらです。
【高校生からわかる「資本論」】
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原書は難解なので、ツラくてなかなか読めないのですけど・・・池上さんにかかると、スッキリと分かりますね。
「高校生からわかる」とありますが、大人にも十分参考になります。留意点としては、資本論の1巻目だけの解説だということです。
高校生からわかる「資本論」の詳しい記事についてはこちらです。
【超訳 日本国憲法】
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日本国憲法について、池上さんが分かりやすく解説して下さっています。近年、何かと話題になる憲法については、ザッと理解しておくと良いでしょうね。
超訳 日本国憲法の詳しい記事についてはこちらです。
【書く力 私たちはこうして文章を磨いた】
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「作者自身が「自分はこれから何を書くか」をはっきりとわかっていること」「文章というのは、自分がわかっていることを、わかっている文章で書くこと」など名言が飛び出してきます。書くための技法というよりは、書くための考え方について書かれた本ですね。
書く力の詳しい記事についてはこちらです。
こんな感じでしょうか。
池上さんの本の出版ペースが早く、とてもじゃないけど全て読み切れないからか・・・比較的初期・中期に書かれた本が多めとなりました。
いずれも、分かりやすくておすすめの本ですよ!
☆池上彰氏の各々の本についてブログに書かせて頂いています。
本のご紹介記事のタグはこちらです。
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