幸せのアイデア、生活習慣が詰まっている! -幸せの習慣-

 

ウェル・ビーイング(=幸福・人生の満足)のための5つの要素とは?

 

1.仕事に情熱を持って取り組んでいる

2.よい人間関係を築いている

3.経済的に安定している

4.心身共に健康で活き活きしている

5.地域社会に貢献している

 

しかもこの5つのうち、どれか1つに集中するのではなく、これら5つの要素すべてをよりよくすることが、万国共通の「幸福の道しるべ」だと、この本では主張されています。

この本「幸福の習慣」は、「さあ、才能に目覚めよう」などの本でも有名なギャラップ社の、50年にわたる幸福研究の成果が反映されています。

 

ギャラップ社では、人の幸福という「質的」なデータを極力数値化しようということで、政府、大学の調査・研究成果、自社での調査・インタビューなどを踏まえ、とにかく驚くばかりの多くのデータを分析し、多くの結果を得て、それを公表しています。

例えば。

・幸せになりたいなら、収入を増やすよりも、よき家族や友人との関係を
 強める方が効果的である

・身近で親しい人は、遺伝的な要因よりも、強く健康に影響を与える

・経験と思い出にお金を使うと、幸福は持続する(モノより思い出)

というような事例が紹介されています。中には、どこかで聞いたことがある有名な事例もありますが、改めて調査結果として説明されたものを読むと、「なるほど」と思います。

一方、

・マネージャーが「部下の強みに意識を向けている人」である場合、
 そのチームで職場に不満を持つ人の割合は、全体の1%にまで下がる
 (上司の影響が強い)

・日々の生活に幸せを感じている友人が1人増えるごとに、
 幸せになる可能性は約9%ずつ高まる

・あなたの友達の友達、そのまた友達の幸福度が高いと、
 あなたの幸福度は6%向上する可能性がある(幸せが感染する)

など、内容的にはなるほどと思えども、その数値の根拠は何?主観によるバラつきはないの?何でもかんでも数値化しすぎじゃないの?と思わず突っ込みたくなる内容もあります。

その数、100を超える膨大な研究結果が示されています。

 

また、この本の視点、切り口の大きな特徴として、外から観察できる行動様式、生活習慣に焦点が当てられている点があります。

各人の行動様式・生活習慣と幸福を感じる度合い(相関関係)を調査している、言い換えると、○○のような行動様式、生活習慣を持っている人こそ、幸せを感じている可能性が高い、ということを示しているように思います。

 

この本では、数々の個別の調査を統合して結論を導いているためか、その一部には結論を出すための過程に少し疑問が残るような事例があったり、結論に若干の矛盾を感じる部分はありました。ほんの一部ですよ。

 

なので。

巻末に書かれている出典とか、結論までの過程(すべての事例について書かれてあるわけではないですが・・)などもしっかりと読んでみるとともに、数値自体にあまりこだわらないという姿勢で、この本を読んでみた方がよいと思います。

世界中の人々への調査を集計した結果、「現状の幸せのための要件」とはこのようなものなのだな、という視点を持ってこの本を読めば、幸せのためのアイデアや生活習慣が多く示されている、そのような本だと思います。

 

 

☆【幸福学】関連の記事を書かせて頂いています。
 よろしければご覧ください!

関連記事(カテゴリー)へのリンクはこちらです!


☆【心理学】関連(=全般)の記事も書かせて頂いています。

 よろしければご覧ください!

関連記事(カテゴリー)へのリンクはこちらです!

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA