興味深い「社会心理学」のトピックスを4つご紹介します -心理学を体系的に学びましょう!-

 

前回、社会心理学において我々は「意外なほど社会的状況(他者など)から影響を受けている」というお話をさせて頂きました。

今回は、社会心理学の中でも有名なトピックスを幾つか紹介させて頂きたく思います。

 

・社会的促進

一人で作業するよりも、横に誰かいた方が能率アップする、というものです。

良く経験しますよね。その場の雰囲気、張り合い、連帯感、時には競争意識があることで、あっという間に作業終了できたりします。

 

・同調行動

サクラが3人いると、3分の1くらいの人が「白のモノでも黒」と言ってしまうそうです。にわかには信じがたいですが、実験で証明されています。

さらに言うと、有名なスタンレー・ミルグラムの「権威への服従実験」のように、「権威者」に言われることで、人は残酷な行動さえも行ってしまうことがあるのです。

卑近な例ですが、私がサラリーマンとして会社にいた時、組織内の文化や風習にしっかりと染まっていたと思います。正確に言うと、半信半疑な時もあったのですが、組織内の規範から外れることは考えられなかったですね。会社という権威、職場の空気などにしっかりと組み込まれていたことを実感します。

 

・傍観者効果

ひと言でいうと「誰かがやってくれるよね」ということです。

人が倒れている、などの緊急事態の場に居合わせている人の数が多いほど、救助などの行動が起こりにくい、という現象です。

主な原因は、責任の分散(個人として責任を感じる程度が低くなる)、集合的無知(自分では緊急事態かも知れないと気付いていても、他の人が動かないので、これは緊急事態ではないと思い込んでしまう。それぞれが、そのように思い込むことで行動にならない)、評価懸念(行動を起こしたとき、その結果に対して周囲からのネガティブな評価を怖れる)などのためです。

 

・ステレオタイプ

ステレオタイプとは「我々が、ある集団に対して持っている信念。集団メンバーが同じ特性を持っていると考える=カテゴライズする」ことです。

このような例はいくらでもありますね。日本人は勤勉だ、営業担当者はトークがうまい、などです。大まかな傾向はあるのかもしれませんが、例外があるにも関わらず、一括りにイメージしていますね。

それでは何故、そのように思うのか?

1つは「認知的な節約」、要するに、ある集団のことを「このような特徴がある集団だ」と思い込むことで、楽に情報のインプットができるし、記憶に残り易いし、人にも伝達し易いのです。

もう1つは「接触頻度が低い」からです。特に自分の外にある集団には接触することが少なく情報が少ないので、一旦固定化した信念が、その後も固定化されるのです。

 

まだまだありますが、今回は4例挙げてみました。

社会心理学には、このような「なるほど」と思う事例が多々あります。

社会心理学の知識を持ってニュースを読んでみると、個人の行動が社会的状況から影響を受けていることを実感できるし、興味深いですよ!

 

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