上昇気流に乗っていく道のりが参考になります! -アメリカNPO【ティーチ・フォー・アメリカ(TFA)】創業物語-

 

さて、ウェンディ・コップが立ち上げたティーチ・フォー・アメリカ(TFA)のお話の続きです。

ウェンディが書いた本は、こちら。いつか、すべての子供たちにですね。

 

 

全米のムーブメントとすべく、いきなり500人の先生を採用しようとしたTFAですが、パンク寸前となり、ウェンディに対する不満も充満してきます。そんな中、思いもかけず外部の人によるアドバイスが、組織面の問題を解消することとなるのです。

 

当時、組織が大きくなりすぎたにも関わらず、組織面や資金面など、あまりに多くのことをウェンディが抱えていました。

適切な組織化=権限の分散化が必要だったのです。

複数のリーダーを決め、各々が主な部門の責任者となります。本部のリーダーは現地を束ねるリーダーも兼ねることになりました。意思決定についても、コア・チーム(役員会のようなもの?)を決めて、少人数(数名)で決断する体制としました。

このように適切な形に組織化して、権限を分散することで、驚くほど組織は改善されたのです!

 

自身から権限や仕事が無くなる、ということは恐怖かも知れません。が、誰もが高いスキルを持ち、誰でもが代わりをできる、という組織が「強い組織」です。

このことは、今年のサッカーチーム「サンフレッチェ・広島」を見ると分かります。Jリーグ、天皇杯、クラブワールドカップなどの超過密日程で常時レギュラーメンバーが先発することは難しいけれども、代わりに出てきた選手が活躍する、チームとしてはトップ20名余りの誰が出ても遜色ない、という状態ですね。

話を戻すと、その後、TFAではかなりの創業メンバーが去っていっていますが、次々と現れる優秀な人材のお蔭で組織が強化されていく様も記述されています。

 

さて、組織化を進め改善はしましたが、まだTFAの苦難は続きます。

資金提供者より、再三再四、精度の高いビジネス計画の立案、経験豊富な財務リーダーや資金調達リーダーを招聘することなどを要請されます。

なかなか良い候補者が見つからず、また相変わらず2週間に1回の資金にニーズに追われ続けます。さらには、メディアに批判記事が出てくる等の何度もの試練を経たり、事業統合・廃止などの継続的な改革を加えながら、徐々に徐々に、絶え間なく進んでいきます。

 

このような苦難を経てウェンディは、資金面の安定性、組織開発の重要性、コアとなる活動に注力することの大切さ、など大切な気付きを得ていきます。

こうした継続的な努力、そして徐々に高まってきたTFAの活動への評価、さらには組織を支える有能な人材の登用などにより、徐々に事態は改善し、紆余曲折を経ながらも成長していきます。

懸案だった資金面については、経験豊かな資金調達責任者の採用・登用と、各地域ディレクターによる各地域での資金調達(機能分散)などにより、安定化していきました。

 

本の最後の方では、TFAの活動による素晴らしい成果についてしっかりと書かれています。ウェンディが当初構想(夢想?)していた「大きなムーヴメント」になっていることは疑いありません!

 

何度か書かせて頂きましたが、社会事業創業者が、必ず組織や資金調達、継続的改善について書かれていることを踏まえると、熱い気持ちやアイデアと同じくらい、これらのことが大切であることを物語っていると思います。

 




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