地域でつながる【周防大島のジャム屋さん】 -「人間が大きく見える里山づくり」シンポジウムより-

 

12月13日に広島県三次市で開催された「里山人間主義」シンポジウムのお話の続きです。

山崎さん、藻谷さんの講演の後、現場でご活躍の6人の方によるシンポジウムがありました。この方々の多くは里山資本主義にも登場されています。今回は、周防大島で「瀬戸内ジャムズガーデン」を経営されている松嶋さん達のお話です。

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山口県の南東部にある周防大島

日本でも有数の高齢化率が高い自治体なのだそうですが、近年、Iターン、Uターンなどで周防大島に住む若者が増えているといいます。

登壇された松嶋さん自身も京都のご出身で、元々は電力会社に勤めていたけれども、新婚旅行先でたまたま見たジャムに心を奪われ、ジャム屋になることを決意されたそうです。紆余曲折の末、この周防大島に住むことになるのですが、この周防大島は奥様のご実家で、お寺なのです。

恐らく、お寺の持つ強力なネットワークも功を奏したのだと思います。地元の農家の方と連携したり自作しながら、みかん、キウイ、かぼす、いよかん、ブドウ、いちじく、ブルーベリー、サツマイモ、アンズ、イチゴなど様々なジャムを作られています。とことん手作りで多様性を重視、定番を作らないというこだわりをお持ちです。大手食品会社による市販のジャムと比べると高価なのですが、人気が高いようですよ。

 

松嶋さんのお話で印象深かったのが、松嶋さんご自身も関わられている「定住促進」のお話です。

「ありのままを見せる」「横のつながりを作る」という点が特徴と言えるでしょうか。

島の案内に加えて、本州の最寄りにある100円ショップやマクドナルドなど、息抜きになるお店を必ず紹介されるそうです。これは、島の良いところばかりを宣伝・案内するのではなく、都会からいきなり移住する場合、馴染んだ都市文化がないことに行き詰ることがあることを踏まえて実施されているのです。

また、移住ツアーにも関わらず、浜辺の掃除を手伝ってもらうこともされます。夜の懇親会も合せ、このような共同体験・作業を通じて、横の連帯・つながりを作ることで、知り合った人から空き家を紹介してもらう、などの事例もある、とのことです。やはり、見知っている人の方が、空き家紹介などし易いでしょうね。

このような取り組みを通じ、見学者のうち2割の方が移住を決意されるということです。正確な数は把握していませんが、恐らくかなりの確率だと思います。

 

私自身、周防大島に行ったことがありますが、柑橘類の木が豊富にあり、温暖で自然に溢れた良い場所だと思います。上記ジャムズガーデンのカフェはなかりおしゃれな装いらしく、いつか行ってみたいですね。

・瀬戸内ジャムズガーデンのホームページはこちらです。

 

最後に。

藻谷さんに関連する記事を幾つか書いています。

よろしければご覧ください!

藻谷さんの講演会がありました!

マネーに依存しないサブシステム 「里山資本主義」

瀬戸内海に「均衡や多様性」を取り戻す! 「里海資本論」

半年ぶりに藻谷さんの講演会に行ってみました!(2015年11月20日広島県庄原市)

藻谷さんの「デフレの正体」は「里山資本主義」などで補完すると良いですよ

【人間が大きく見える里山づくり】シンポジウム-地方創生と地域福祉がつながったお話-

木材の大きな可能性に取り組む! 岡山県真庭市の銘建工業 -シンポジウムより-

・地域でつながる【周防大島のジャム屋さん】 -シンポジウムより-

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