木材の大きな可能性に取り組む!岡山県真庭市の銘建工業 -「人間が大きく見える里山づくり」シンポジウムより-

 

12月13日に広島県三次市で開催された「里山人間主義」シンポジウムのお話の続きです。

 

山崎さん、藻谷さんの講演の後、現場でご活躍の6人の方によるシンポジウムがありました。この方々の多くは里山資本主義にも登場されており、今回、次回は、この中のお二人のお話をご紹介させて頂きます。

 

今回ご紹介させて頂くのは、岡山県真庭市の銘建工業株式会社です(ホームページはこちら

銘建工業は住宅などの建築材を作るメーカーで、西日本でも最大級の製材業者です。長らく製材業を営まれていますが、加えて1997年より木質バイオマス発電に取り組まれるようになりました。

ちなみにバイオマス発電とは、製材の際に出る樹皮、木片などの木くずを利用した発電のことです。

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ここでちょっと、バイオマス発電の採算性について計算してみましょう。

バイオマス発電は、24時間稼働で、初期投資額は10億円かかったようです。他にメンテナンス費用もかかるようですが、その金額は不明です。

従来のように外部業者の電力を利用することに比べて、

・工場電力で利用することにより、従来年間1億円かかっていた電力料金が不要となった。

・木くずを産業廃棄物として処理しなくて済むことで、年間2.4億円の費用が不要となった。

・工場で利用しない夜間電力は電力会社に売ることで、逆に年間5千万円入ってくる。

合計で年間約4億円分が浮いたそうです。仮にメンテナンス費が年間1億円かかったとしても、3年少しで初期投資額を回収できます。少々生々しい話で恐縮です。

さらには、発電に使いきれない木くずは木質ペレットとして販売されているようですね。

 

このように徹底的に木材を利用する銘建工業ですが、実は真庭市でも「林業・バイオマス産業課」がある程、腰を据えて木材活用を推進しています。真庭市のホームページはこちらで、バイオマスツアー真庭というホームページもあります。藻谷さんもよく言われている「エネルギーの自給」がうまくいきつつある町と言えると思います。

 

今回のシンポジウムでは、CLT(クロス・ラミネイテッド・ティンバー=直角に張り合わせた板)についての話題が中心でした。CLTは飛躍的に強度が高まった建築材料であり、耐火性、断熱性に優れた資材です。

ヨーロッパではCLTを用いた高層建築も盛んで、何と18階、24階の建物まで建ててしまうという、すごい話もありました。日本でも法的な問題をクリアして普及していくと良いですね。

また、私自身詳しくなく誤解していたのですが、山の木は適度に切った(=間伐した)方が健康な森林を保持できるようです。曰く、日本では成長した木の18%しか切られていない、ということです。ヨーロッパなどの国々は80%くらいの木を切って利用されているようなので、日本では、間伐材をもっともっと利用できる余地があるようです。

もっと林業に進出してほしい、というお話でした。地方に定住する場合は、林業に携わるという有力な道があるように思えました。

今一度、関連のホームページを掲載します。

銘建工業

バイオマスツアー真庭 :視察コース、体験学習コースなども紹介

日本CLT協会 :高い強度を誇る木質材料CLTについての協会

真庭市

 

最後に。

藻谷さんに関連する記事を幾つか書いています。

よろしければご覧ください!

藻谷さんの講演会がありました!

マネーに依存しないサブシステム 「里山資本主義」

瀬戸内海に「均衡や多様性」を取り戻す! 「里海資本論」

半年ぶりに藻谷さんの講演会に行ってみました!(2015年11月20日広島県庄原市)

藻谷さんの「デフレの正体」は「里山資本主義」などで補完すると良いですよ

【人間が大きく見える里山づくり】シンポジウム-地方創生と地域福祉がつながったお話-

・木材の大きな可能性に取り組む! 岡山県真庭市の銘建工業 -シンポジウムより-

地域でつながる【周防大島のジャム屋さん】 -シンポジウムより-

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