山村留学ってご存知ですか? -久高島への山村留学のお話-

 

「山村留学」ってご存知でしょうか?

今回は、山村留学先の一つである「久高島留学センター」における物語を紹介させて頂きます。本のタイトルは不登校児 再生の島です。

 

「山村」留学とあるのに、「島」が舞台となっていることに不思議な感じがするかもしれませんが、これは紛れもなく「山村留学」のお話です。

久高島留学センターのホームページはこちらですね。

さて、この久高島留学センターは、坂本清治氏がご自身の深い問題意識から、縁あって沖縄の久高島に創られました。元々は、特に不登校児を募集したわけではありませんが、特に初期の頃は、不登校児がかなりの割合を占めていたようです。

このセンターでは、男女15人ほどの中学生(12~15歳)が、坂本さんらスタッフと、極めて規則正しい生活、集団生活をされています。生徒たち個人個人の抱える背景(家庭生活など)、性格、そして生活していくに連れて変化、成長していく姿が生き生きと赤裸々に綴られます。読んでいくと、私の中学校時代とはかなり様相が変わり、かなり様々な個性を持った子がいること、様々な家庭があることを感じます。

 

実は私は、沖縄がたいへんに好きで、今までに10回近く旅したことがあります。久高島にも3~4回、日帰りで訪れたことがあります。

そこで、この物語の舞台である久高島について少し語りたいと思います。

久高島は、沖縄本島にある細長い形をした周囲8kmほどの島です。昔から「神の島」と呼ばれ、ほぼ年中祭事がとり行われています。イザイホーという12年に1度行われる、島で育った30~41歳までの女性が神女となるための祭祀が有名ですが、近年の人口減少のため、1978年以降途絶えていることは大変残念なことです。

また、この島には、原則として「私有地」という概念がなく、住民は島から土地を与えられる、という点も大きな特徴です。島を歩くと、あちこちで畑を耕す人々に出会います。

それから、島の中にはあちこちに聖地がありますので、むやみやたらに道路以外の場所に立ち入らない方が無難です。私は、地元に人に入っても良いかどうか問い合わせたうえで歩みを進めていました。

人びとは、久高島の南側に住んでいらっしゃいます。島の南側にフェリーで着いた後、必ず、最寄りの食堂で沖縄そばを食べていたのは、良い思い出ですね。

このような素晴らしい場である「久高島」に山村留学するとは、ある意味、羨ましいです。

次回も、この本について紹介させて頂きます。

 

 

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