これ一冊で生活保護の詳細がわかる 「How to 生活保護」

 

 2013年末に生活保護法が改正され、生活困窮者自立支援法が制定されました。生活保護法改正後の本は案外少ないのですが、この本How to 生活保護 生活保護法改定対応版―申請・利用の徹底ガイド〈2015‐16年版〉は良くまとまっていると思います。

 

 

 ただ、法律の条文や関係諸法との絡みの話があったり、全般的、網羅的に書かれている点から、若干取っ付きにくさはあるかもしれません。最終的には全て読むべきですが、そのような面もあるため、ここでは順序付けて読むことを提案したいと思います。

 

 第1章「生活保護の申請と利用」に関するケース・スタディーは分かりやすいので、ここはまず、必ず読むべきです。

 このケースでは、55歳で失業され、奥様と離婚された方がモデルとなっています。働きたいけれど腰痛を抱えており、しかも就職難で職に就くこともままならないモデルが、生活保護相談、申請、通院、アパート探し、引っ越し、求職活動、就労支援、就職に至るまでの流れ、具体的手続法、関係者とのやり取りなどを、詳しく、法的な解説も交えながら書かれています。

 

 このまま次節の「生活保護制度の概要」に読み進めても良いのですが、いきなり法的な話となるため、ちょっと読みにくいです(私はそうでした)。なので、もう一つ後の節である「相談、申請の前に知ってほしいこと」と最終章の「生活保護実践Q&A」を次に読んだ方がスムーズかも知れません。

そこでは、例えば次のようなことが書いてあります(幾つか抜粋)。

・信頼できる人(友人、親族、支援グループ、弁護士など)の同席を確保しましょう。

・申請は、いつでもどこでも、必要な時に、どんな状況・方法でもできます。

・住民票は不要です。住まいがなくても申請できます。

・年齢による制限はありません。

などです。

詳しくは、雨宮さんの本と合わせて、また記事にしたいと思います。

 

 その後、「高齢者、障害のある方、ホームレスの方、外国の方などの利用の仕方」と、法改正を見据えた「現状と課題、そして展望」などに進んでいけば、恐らくこの本でほぼ、生活保護については全容が把握できると思います。

 

 購入されるのが良いのは勿論ですが、図書館にもたいてい置いてあるのではないかと思いますので、手にとってみられてはいかがでしょうか。

 

 

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