湯浅誠さんと茂木健一郎さんがパーソナル・サポートの現場を訪問し語り尽す!「貧困についてとことん考えてみた」(読書備忘録)

湯浅誠さんと茂木健一郎さんパーソナル・サポート現場を訪問し

存分に語り合った貧困についてとことん考えてみたという本をご紹介します。

 

この本は、2012年4月NHK「ハートネットTV」という番組の

「貧困拡大社会」シリーズにおいて、湯浅さんと茂木さんが

出会ったことがきっかけで生まれました。

4日間釧路、大阪、沖縄のパーソナルセンターの現場を見て

存分に語り合った記録です。

 

さて、

以前、湯浅さんの「反貧困」という本をご紹介させて頂きましたが、

その後(と言っても、2012年頃まで)も含めた

湯浅さんの活動履歴についてご紹介させて頂きます。

 

湯浅さんは、

1990年代より渋谷で、ホームレス状態にある人たちへの支援(ご本人曰く、

「いろいろなことを一緒にやってきた」ということです)活動をされていました。

 

2000年代に入って「路上に来る前に何とかできないものか」との思いから、

「もやい」という生活相談アパート入居時の連帯保証人提供のグループを

立ち上げられます。

 

2006年頃より本格的に貧困問題について訴え始められた湯浅さんは、

2009年から3年間、内閣府参与に就任され、

既存制度では支えられない人たちの生活・就労一体型支援事業として

パーソナル・サポートサービスのモデル事業を開始されました。

 

もう少し、パーソナルサポートについてご説明します。

 

まずは問題認識です。

失業や災害などが原因で、一度生活の歯車が狂い始めると

生活苦やメンタル悪化など複合的なトラブルを抱えるようになって、

そこから一向に抜け出せない人が多くいらっしゃいます。

 

そうした人たちを支援する機関・サービス制度は複数存在しますが、

そこにつながるまでのサポートをする人間、そしていろんな支援を

当事者本位、当事者目線でコーディネートする人間がいなければ、

行政の縦割りの中に埋もれてしまう場合が少なくないそうです。

 

これまでの日本では、そういったサポートは、家族、友人、地域、会社

などが担ってきましたが、90年代以降、非正規雇用の拡大に代表される

社会構造の変化によって、企業と家族の生活保障能力が弱まり、

貧困に陥ったまま抜けだせない人が大量に生み出されていきました。

 

そのような空隙を埋めるにはどうすればよいのか?

 

そういう発想の元につくられたのが、パーソナル・サポートなのです。

 

言ってみれば、ワンストップで一人ひとりの状況に応じ、

一人ひとりに向き合って、総合的なサポートを行う機関であり、

そこへ伺えば、複数の複雑に絡み合った問題を解決することを

目指す事業です。

 

この事業については、2012年で一旦区切られたようですが、

このような考え方が各地域のサービス体制に影響を与えていることは、

間違いないと思います。

 

次回以降、本の中にあった湯浅さん、茂木さんの

印象的な言葉についてご紹介させて頂きます。

 

 

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