チベットに伝わる【チベットの死者の書】の興味深いお話です。

一昨日まで、密教についての記事を書かせて頂きました。

その中で、密教は現在、日本とチベットだけで信仰されている、と紹介させて頂きました。

 

今回は、チベットの密教の中の一部分というか、あの有名なチベットの死者の書についてご紹介させて頂きます。

チベットの死者の書については、この本以外にも、NHK出版など多くの出版社から出版されていますが、手頃なお値段のちくま学芸文庫版は結構良いのではないかと思います。

 

さて、チベットの死者の書とは何か、改めて書かせて頂きます。

 

チベットの死者の書は、1920年頃に、インドのダージリンにて、エヴァンス・ヴェンツという人が地元の僧から紹介され、英訳・出版されることでこの世に知られることになりました。

もちろん、チベット古派密教(ニムマ)では伝統的に行なわれていました。

 

チベットでは家に死者が出たときに、古派密教(ニムマ)の僧侶が招かれ、その枕元でお経を唱えます。その内容こそが、チベットの死者の書です。

 

死後7週間(=49日間)の中有(バルドゥ=次の生までの間)の状態において、死者が迷いの世界に輪廻せず、解脱できるよう、その内容を指し示されるのです。

 

チベットの死生観では、死後、次の世に生まれ変わるまで、最長49日間あります。

 

死の瞬間の中有、存在本来の姿の中有(死後3日半、失神から目覚めた後)、再生に向かう迷いの状態の中有(後半)など、様々な段階で現れる状況を詳述し、その際、解脱のためにすべきこと、間違ってはいけないことが語られます。

 

そして、それまでに解脱できない場合は、何と母の胎内に入らない方法=この世に生まれ出ない方法まで語られ、それも難しければ、せめて六道輪廻の天人か人に生まれ変わる方法を指南するという。

 

いやはや、解脱のため、それが難しければ良い転生をつかむための多種多様なお導きについて詳細に語られるのです。

 

何とか、苦に満ちていると言われるこの世に生まれないように、ということなのでしょうね。

生前にしっかりと知識を身に付けておく、亡くなった後も僧侶により方法を指南される、

という手厚いサポート(?)がおこなわれています。

興味深いです。

 

さらにお話は続きますが、次回とさせて頂きます。

 

 

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