現代経済・社会:貧困問題のリアルを知る。【さらには、里山資本主義などの新しい経済の萌芽について】 書籍紹介とまとめ(2)【2015年10月版】

先日に引き続き、

経済・社会に関するまとめ記事を書かせて頂きます。

 

【反貧困】

 

湯浅誠氏「皆さんに知ってもらいたい」ということで

「貧困の実態」「対策となる活動」等について書かれた本です。

 

現在の日本には、

三層のセーフティネットが十分に機能していない、

社会的な「溜め(歯止めとなる仕組みや居場所)」がない、

このため、多くの人がセーフティネットからこぼれ落ちてしまう、

という状況があります(「すべり台社会」と形容されています)。

 

そして、そのような状況を受け、湯浅誠氏が関与されている(た)

「もやい」「反貧困たすけあいネットワーク」などでの

活動についても書かれています。

 

まずは実態を知って頂くことこそが大切であり、

多くの人に手に取って頂きたい本です。

関連する記事はこちらこちらです。

 

 

【生きさせろ!】

 

雨宮処凛氏による著書。

「プレカリアート=不安定な雇用・労働状況にある人々を指す言葉」

問題の背景には、

・働きたくても、働く場所がない、

・体調を崩して休むと、すぐに解雇されるという不安定さ、

・わざと社会保障に入っていない、という経営者側の問題、

・生活保護などの社会保障を受けにくい、という国家的な問題、

などの複雑な状況があります。

決して本人の自己責任により、

このような状況が生み出されたわけではない、ことが分かります。

生々しい現実がよくわかる、そのような本です。

関連する記事はこちらです。

 

 

【里山資本主義】

 

 

藻谷浩介氏NHK広島取材班が共同で書かれた本で、

私が住む広島県も舞台となっています。

 

里山資本主義とは、

お金の循環がすべてを決するという前提で構築された「マネー資本主義」の横に、

お金を使わないサブシステムを構築しようという考え方です。

里山資本主義が、マネー資本主義に取って代わるという訳ではなく、

現在のシステムを補完するサブシステムを再構築しようということですね。

素晴らしい事例が満載です。

関連する記事はこちらです。

 

 

【評価と贈与の経済学】

 

大学教授の内田樹氏岡田斗司夫氏による対談本です。

経済学書ではありません。

こちらも、お金によらない生活システムとして、

世代間(高齢者から若年者へ)での「贈与」という形態、

相互扶助的なコミュニティ(拡張型家族)で「面倒を見合う」関係、

など興味深いアイデアが縦横無尽に語られています。

柔らかく面白い発想だと思います。

関連する記事はこちらです。

 

次回に続きます。

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