最近、哲学ブームなのでしょうね。 -面白い西洋哲学入門書のご紹介(おすすめ本)-

 

最近、本屋を歩いていると、哲学の本、しかも「やさしく哲学を語る」本が目立ちませんか?

哲学ブームなのでしょうか。

詳しくは分かりませんが、何となく哲学本が増えたように感じます。

小川仁志さん、萱野稔人さんなどの若手の哲学者の方はじめ多くの方の哲学本が目立つように思います。

これから何度かに分けて面白い、興味深いな、と思った本を何冊か紹介させて頂こうと思います。「哲学史」「哲学のすすめ」の本と言えるでしょうか。

 

本日は1冊目の本です。

飲茶(やむちゃ)さんというペンネームの方による14歳からの哲学入門という本です。

 

 

哲学史を俯瞰するのに良い本です。

タイトルに「14歳」という年齢がついていますね。飲茶さん曰く、何でも「14歳とは、それまでの常識が崩壊し始める年齢」常識を疑う目を養うという意味で、このタイトルがついているようです。

話し言葉風で、極めて平易な文章ですが、もちろん大人が読んでも参考になります。(話し言葉風、に抵抗を覚える方がいらっしゃるかもしれません。その点は本屋で確認した方が良いかも、です)

 

この本をひと言で言うと、【西洋哲学史をざっくりと概観した本】と言えるでしょうか。

西洋哲学史とは、過去の哲学を破壊し、より強い哲学を築き上げていく過程です。

この本では以下の哲学が取り上げられています。

(1)合理主義:デカルト、ヒューム、カント、ヘーゲル
(2)実存主義:キルケゴール、サルトル
(3)構造主義:レヴィ=ストロース、ウィトゲンシュタイン
(4)ポスト構造主義:デリダ、ボードリヤール
(5)そして最後に、これからの哲学について

極めてザックリと書くと。

・中世の「信仰の時代」が終わり、理性を重視する「合理主義」の時代へ。

・合理主義により本質存在(普遍的性質)を追究してきたのに対して、一人ひとり意志を持つ現実存在(個々の人間、事象)を見つめていこう、という「実存主義」の時代へ。

・一人ひとりの意志よりも、人間とは無意識に「世界に埋め込まれている構造(仕組みや法則)に支配されている」という「構造主義」へ。

・現代は、さらにこれを破壊し反哲学主義(=本質を取り出すことはできない)、反真理主義、我々は現代の記号消費社会から抜け出すことができない、等の「ポスト構造主義」の時代にあります。

また上記のとおり、最後の章で「これからの哲学について」語られています。

現代は、一見、哲学が行き詰っているように見えます。

が、これまでの西洋哲学史が過去の破壊から生まれたことを踏まえると、まさに現代は、我々が新しい哲学を生み出すタイミングにあります。著者は本の中で、次代の哲学テーマ候補の内の一つを書かれていますが、-私も同意する内容です- 今後どのようになっていくのかが楽しみですね。

西洋哲学とは、真理を目指し駆け上がっていくもの、先人の哲学を破壊し、より強い哲学を生み出そうとしていく歴史です。

よって、最初から順に歴史を追いかけて、全体的な流れを踏まえながら、各時代における論点、用語などを学んでいくと分かりやすいと言われます。そういった意味では、西洋哲学を知るための入門編として良い本だと思います。

 

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