尾道の「空き家再生プロジェクト」が舞台! -0円で空き家をもらい、修復して住んだ漫画家のお話-

エッセイだと思って購入したのですが、マンガだったのですね。

 

阿蘇で生まれて東京で漫画家をされていた著者が、ひょんなことから尾道の空き家に移住した、0円で空き家をもらって東京脱出!」というマンガを読みました。

 

この漫画は「空き家」がテーマとなっています。

ご存じのとおり、今、全国的に空き家が増えており現時点(平成25年)でも13.5%程度が空き家で、2040年には空き家率が40%(!)にもなる、ということのようです。

ちなみに、広島県、岡山県が、空き家比率の高い都道府県トップ10に入っているようです・・

 

このような状況を受け、政府も「空き家対策特別措置法」や「空き家に対する固定資産税の軽減措置の見直し」なども行なうようで、空き家対策を実施し始めているようですね。

 

また、一方で、このような状況を何とかしようということで、行政や民間が「空き家の再生、処分」などに関する様々な活動をされています。

 

この漫画では、そのような活動の一つ(民間による空き家再生)、尾道空き家再生プロジェクト」というグループが舞台となっています。

多分、以前の記事でも書かせて頂いたと思うのですが、私は、ヘミシンクの会場候補ということも考えながら、尾道空き家再生プロジェクト」を訪問したことがあります。

 

なので、この漫画で出てくる、空き家プロジェクトの事務所などを懐かしく思いながら読みました。

 

当時、空き家プロジェクトでは、100件位の空き家がデータベース化されており住所、程度(どの程度修復したら住めるのか)、家賃など、細かな情報があり、何件かを見て回った記憶があります。

 

尾道の山際の道は入り組んでおり訪問するお客様が迷いそうだな、と思ったこと、遠方から尾道に来られる場合に在来線乗り換えなどの手間が若干かかりそうなことなどから、その当時、断念したのですが、0~数百万円、修復しなくても居住できる物件、修復必須の物件などバラエティに富んでいたことを思いだします。

 

ただ。

この漫画によると、空家数は5百件を超えるとありますね。

データベースにあったのは一部なのでしょうか、それとも空き家が増え続けたのでしょうかね。よくわかりませんが、歩いて直接探すと結構あるのですかね。

 

さて、この漫画のストーリーです。

 

東京で高い家賃負担に悩まされていた著者は、尾道の0円の物件に出会います。

でも、この家にはこのまま直ぐ住めない。

前の住居者が置いて行った家財が大量にあったり、所々朽ちていたり・・・

 

ではどうするか?

 

まずは、数々の置いて行かれた家財の整理から始めます。

あるものは廃棄、あるものは拝借、あるものは青空マーケットへ(!)。

 

そして、お金の節約のため、夫婦、地元の人の協力も頂きながら、半年以上かけて手作業で家を修復していき、何とか無事に住めるようになります。

 

苦労して修繕し、住みだした後も、虫が出てきたり、日常の坂の上り下りに苦労したり・・・

 

単なる憧れだけでは済まない、

本当にリアルな様子が伝わってきます。

 

空き家移住のリアルがよくわかる素晴らしいマンガだと思います

 

さらに言うと、ご近所さんや仲間の助けも借りながら、たくましく、結構行き当たりばったりに様々なことを実現していく様も興味深く読み進むことができます。

その内容は、読んでからのお楽しみです!

 

まあ、ご近所さんや仲間がいないと、この移住は実現できなかったのでしょうね。

 

現在「空き家を手に入れて住めば、家賃という固定費が縮小」「ミニマムな生活が実現できる」ということで、このようなことに興味を持つ方が増えていますね。

 

その好例となる興味深いストーリー、リアルな状況がわかる「0円で空き家をもらって東京脱出」というマンガ、ぜひ参考になさって頂ければ、と思います。

 

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